ローマン・レインズ率いるブラッドラインの“賢者”として知られ、またブロック・レスナーの専属マネージャーを長年務めたことで有名な、“プロレス界最後のマネージャー”こと ポール・ヘイマン。
そんなヘイマンが、有名インタビュアーの クリス・ヴァン・ヴリート のポッドキャストに出演した。
2026年6月23日に配信された「Paul Heyman On Brock Lesnar, Roman Reigns, ECW, Failed “Paul Heyman Guys”, Triple H」の中で、ヘイマンはAEWや自身が関わってきた選手たち、そしてトリプルHについて語っている。
その中でヘイマンは、自身が所属するWWEのライバル団体である AEW を高く評価する姿勢を見せた。
MCのクリスから「AEWの存在はプロレス界を良くしましたか?」と質問されると、ヘイマンは率直にこう答えた。
「彼らはこの業界を良くしたと思っています。つまり、多くのタレントの報酬体系は確かに変わりました。川向こうにはトニー・カーンという大物実業家がいて、10億ドルもの小切手帳を持っていたので、2017年、2018年、2019年当時よりもずっと高額な報酬をレスラーたちに支払うことができたんです。だから、レスラーの報酬は間違いなく変わりましたし、彼らは有力なネットワークを持っています。WWEとは異なるスタイルで、競合ブランドとは言わないまでも、代替となるブランドを提示しているんです。」
ヘイマンは、AEWの登場によってレスラーたちの待遇や契約環境が大きく改善されたとの見方を示した。
さらにヘイマンは、AEWと自身が率いた伝説的団体 ECW の共通点についても言及した。
「AEWを見ると、ECWがその製品に与えた影響を実感します。例えば、モクスリーは完全にECWのサンドマン、ニュー・ジャックのようなレスラーですが、AEWのスタイルを見てみると、1999年のロブ・ヴァン・ダム対ジェリー・リンの試合に似ていますね。1999年にRVDとジェリー・リンがやっていたことのファンだった人なら、今日のAEWが提供しているものの多くは、当時のRVDとジェリー・リンの試合から派生し、影響を受けていることがわかるでしょう。」
AEWの持つハードコア性や革新的な試合スタイルには、ECWのDNAが色濃く受け継がれているというのがヘイマンの考えのようだ。
しかしその一方で、最終的にはWWEの優位性も強調した。
「だから、彼らがいることを嬉しく思うか? もちろんですとも。観客にとって別の選択肢があるという事実が素晴らしい。他に何かがあるという事実が素晴らしい。プロレスやスポーツエンターテインメントの観客の想像力を掻き立てる何かがあるという事実が素晴らしい。今、もっと多くのプロモーションがあればいいのにと思いますよ。そうすれば、我々は彼ら全員よりも優れたものになるために、より一層努力することになるだろうし、流通面やこの業界の系譜という点では、我々には間違いなく優位性があるといえるでしょうね。」
ライバル団体を認めつつも、最終的にはWWEこそが業界の頂点に立つ存在であるとの自信をのぞかせたヘイマン。
現在のヘイマンは、ヴィジョンのマネージャーとしてテレビ出演を続ける一方で、舞台裏では試合やストーリーラインのプロデュースにも深く関わっているといわれている。
リング上でもバックステージでも大きな影響力を持ち続けるヘイマンの発言は、今後もプロレス界で大きな注目を集めそうだ!