WWE殿堂入りを果たしたAJスタイルズ。
そんなAJの息子であるエイブリー・スタイルズも、近年プロレスラーとして活躍している。
しかし、そんなエイブリーに噛みつく男がいた。
アメリカのインディー団体で多く活躍するレスラー、アリク・キャノンである。
発端となったのは、8月1日に開催されたGCWの『Rude Awakening』大会。
キャノンによると、エイブリーは大会当日にリングの設営などを手伝わなかったという。
さらにキャノンは8月9日、自身のXを更新。
プロレス情報サイト『Fightful Wrestling』が、現在WWEで活躍する女子レスラーのナタリアによるエイブリーへの称賛コメントを紹介した投稿をさらに引用する形で、エイブリーを批判した。
「この興行で、このガキが何一つ手伝わずに逃げ回っていたのを見ていた人間として言わせてもらう。マジで笑えるよこのコメント」
もともと『Fightful Wrestling』はナタリアのコメントを紹介しただけだったが、キャノンはその投稿に反応。エイブリーへの批判を続けた。
「20年以上のベテランでプロモーターが、彼に椅子を運ぶのを手伝ってくれと頼んだ。2回もだ! でもエイブリーは手伝うどころか、すべてが終わるまでロッカールームに隠れてたんだ。俺程度の人間の意見が彼の将来に影響を与えるわけじゃない… でも、敬意を払って言わせてもらうと、彼が手伝う必要がないなんて言うのは、ヤツのキャリアに損をするだけだ!」
アメリカのインディー団体では、レスラーが試合だけでなく、リングの設営や撤収などを手伝うケースも珍しくない。
キャノンは、そうしたインディー団体ならではの文化を踏まえたうえで、エイブリーの姿勢を問題視したようだ。
すると、この騒動に反応したのがエイブリーの父親であるAJスタイルズだった。
AJはキャノンの投稿に対して、息子を擁護する形で反論。
「エイブリーはGCWでレスリングをするために金をもらったのであって、お前がリングを立てたり片付けたりするのを手伝うためじゃない。それはお前の仕事だろ。お前はただ嫉妬深いクソ野郎に聞こえるだけだ」
普段は冷静なAJだが、息子をめぐる問題ということもあり、かなり強い言葉でキャノンに反論した。
しかし、キャノンも引き下がらなかった。
「AJ、あなたに対しては世界中の尊敬の念を抱いている。あなたが息子を守ろうとする理由は理解できる、それは称賛に値する。でもだね、事実は変わらないんだよ! 彼は『AJの息子』のままでもいいし、責任を回避し続け、代償を払うのを避け続けることができる。あるいは、彼は同僚たちの尊敬を勝ち取り、エイブリー・スタイルズとして自立することができるんだ」
この論争には、現在WWEの二次団体であるNXTで活躍するレクシス・キングや、TNAを代表するレスラーの一人であるムースらも反応、その反応は概ね、エイブリーを肯定するコメントであった。
このようにエイブリーを擁護する声も上がり、騒動はさらに広がっていった。
それでもキャノンは批判を止めなかった。
その後、自身のSNSに2枚の写真を投稿。
その写真には、WWE殿堂入りを果たし、かつてハルク・ホーガンのマネージャーとしても活躍したジミー・ハートがインディー団体で椅子を片付けている姿や、現在WWEのトップスターとして活躍するコーディ・ローデスがインディー団体で掃除を手伝っている姿が写されていた。
キャノンは直接エイブリーの名前を出してはいないものの、今回の騒動を意識した投稿とみられ、エイブリーへのさらなる皮肉とも受け取れる内容となった。
エイブリー・スタイルズは、偉大なWWEスターであるAJスタイルズの息子ということもあり、以前から将来的なWWE入りが期待されている若手レスラーの一人だ。
それだけに、今回の設営サボり問題は、大きなトラブルとなることが予想される。
ちなみに、WWEでも、長年オーナーを務めていたビンス・マクマホンは息子であるシェイン・マクマホンやステファニー・マクマホンには売店スタッフ・チケットもぎりなど、下働きから始めさせたことでも有名だ。
また、現在レフェリーとして活動する、チャールズ・ロビンソンもWWEの設営の手伝いを行っていることでも有名である。
今回の騒動が単なるSNS上の口論で終わるのか、それともエイブリーの今後のキャリアに影響を及ぼすのか。
AJスタイルズの息子としてではなく、一人のプロレスラーとしてエイブリー・スタイルズがどのような道を歩んでいくのか、今後の動向に注目が集まる。