新刊「Say Hello to the Bad Guys」の著者マーク・ライモンディが「No Contest Wrestling」ポッドキャストに登場し、nWo(ニュー・ワールド・オーダー)結成の舞台裏について驚きのエピソードを明かした。なんと、あの伝説的な“サードマン”は当初ハルク・ホーガンではなく、エリック・ビショフの頭の中ではスティングが候補だったというのだ!
ライモンディによれば、nWo誕生のストーリーはかなり即興的に作られていた。「ビショフにはアイデアはあったが、細かい計画はほとんどなく、その場のノリで進んでいった」と語る。映画「サンタ・ウィズ・マッスルズ」の撮影中、ハルク・ホーガンはジミー・ハートに頼んでWCWナイトロのVHSを送ってもらい、スコット・ホールとケビン・ナッシュの話題性を目の当たりにした。そこでホーガン自らビショフに電話し、「サードマンは誰だ?」と直談判。ビショフはスティング案が漏れるのを恐れて「誰がいいと思う?」と逆質問。するとホーガンは「お前は今、俺を見てるだろ、ブラザー」と自分を指名したという。
この“サードマン=ホーガン”への変更こそが、プロレス界を超えてnWoが社会現象となる原動力になったとライモンディは強調。「もしスティングだったら、良いプロレスストーリーにはなったが、カルチャーを揺るがすほどのインパクトはなかった。ホーガンのヒールターンは当時としては衝撃的で、まさに時代を変えた瞬間だった」と語る。
今や伝説となったnWo誕生の裏には、即興と偶然、そしてハルク・ホーガンの決断があった!この物語こそプロレスの醍醐味。今後もビッグサプライズを起こす新たな“サードマン”の登場に期待したい!プロレスの世界は、いつだって予測不能だ!