【WWE】ケイン誕生の裏側とは?アンダーテイカー最大のライバルはビッグバン・ベイダー逮捕劇から生まれた!

1990年代後半から2010年代半ばまで、WWEのスーパーヘビー級戦線で数々の名場面・名勝負を繰り広げてきたアンダーテイカーと、その最大のライバルであるケイン。

一時は破壊兄弟というユニットとしても活躍しており、多くのWWEファンにとって忘れられない存在となっている。

そんなケインだが、その誕生の背景には、日本でも活躍したビッグバン・ベイダーの逮捕劇があったことが明らかになっている。

ネット配信番組「The Going Ringside」のポッドキャストに、ケインことグレン・ジェイコブズが出演した。

そこでグレンは、ケインというキャラクターの背景と誕生の経緯について語っている。

「クウェートのトークショーにベイダーとテイカーが出演したとき、インタビュアーが『プロレスはフェイクなんだろう?』というお決まりの質問をした。それにベイダーは激怒し、トラブルになったんだ。」

さらに経緯を詳しく説明すると、1998年当時、新時代を迎えていたWWF(現WWE)はクウェートで公演を実施していた。

広報の一環として、現地のテレビ番組のインタビューにアンダーテイカーと、その対戦相手であったベイダーが出演することとなった。

しかし、その場でインタビュアーが「プロレスはフェイク(八百長)なのですか?」という禁断の質問を投げかける。

これに激怒したベイダーは、生放送中にもかかわらずインタビュアーに暴行を加え、現地で逮捕される事態となった。

当然、この逮捕劇に頭を悩ませたのがWWFのスタッフである。

ベイダーに代わり、当時の看板選手であったアンダーテイカーの新たなライバルを急遽用意する必要に迫られた。

グレンは混沌とした当時を振り返り、こう語っている。

「当時のクウェートでは刑事裁判の行方が読めなかった。結果的に1週間ほどで釈放されたが、このトラブルの影響でベイダーのプッシュは終了した。そこでアンダーテイカーの新たなライバルを生み出す必要があり、考え出されたのがケインというキャラクターだ。」

ケインはギミック上、アンダーテイカーの生き別れの弟という設定で、ポール・ベアラーの手引きにより壮絶な抗争を繰り広げることとなった。

グレンはそれ以前、歯医者ギミックのアイザック・ヤンカムDDSや偽ディーゼルなどを演じており、素顔は観客に知られていた。そのためマスクを着用することで、新たなキャラクターとして再構築することに成功したという。

また、このケインのキャラクターを特に気に入ったのが、当時のWWF会長であったビンス・マクマホンである。

「当初は1試合限定の予定だった。しかしビンスが『なぜ1試合だけなんだ?もっと長期的なストーリーにするべきだ』と言ってくれた。その結果、ケインは長期的な抗争を展開し、最終的にはアンダーテイカーにとって最も重要な存在となった。」

もしベイダーの逮捕劇がなければ、ケインというキャラクターだけでなく、長年にわたるアンダーテイカーとのライバル関係や、破壊兄弟としてのタッグも誕生しなかった可能性が高い。

なお、グレン・ジェイコブズはその後政界へ転身し、テネシー州ノックス郡の郡長として2017年から現在まで活動を続けている。

所属は共和党であり、ドナルド・トランプとも親しい関係にあるとされている。

政治家となってからも、アンダーテイカーとは友人同士で、ともにテレビ番組に出演することもある。

また彼の応援演説には、かつてWWEで共に超大型選手として活躍したビッグ・ショーも駆けつけた。

政治の世界でも活躍を続けるグレンの器の大きさは、まさに“巨人”と呼ぶにふさわしいといえる!

関連記事

TOP