かつてWWEのアイコンとして一時代を築いたアンダーテイカーが、自身の伝説的なキャリアを振り返り、1990年代後半の「ミニストリー・オブ・ダークネス」時代や、実現しなかったスティングとの夢の対戦について率直な思いを語った。
アンダーテイカーは2026年7月29日、自身のYouTubeチャンネルで「Undertaker’s Q&A | Brock Lesnar memories, Sting match & McMahon disagreements: Six Feet Under」と題した動画を公開した。
動画の中でアンダーテイカーは、1990年代後半に自身が率いた怪奇系ヒールユニット「ミニストリー・オブ・ダークネス」について、次のように振り返っている。
「とても楽しかった。あらゆる面で限界に挑戦できたからね。あの時代はいろんな批判も浴びたけど、それは全部あの時代だからこそできたことだし、いろんな人間を磔にしたからだよ」
当時のアンダーテイカーは「暗黒の魔王」として絶大な存在感を放ち、多くのレスラーを磔にする演出や、ビッグ・ボスマンが首つりにされる衝撃的なストーリーなど、現在でも語り継がれる数々の名場面を生み出した。
アンダーテイカー自身も、その時代について高く評価している。
「あれは本当によかった。その犠牲や全体的な暗さは、多くの人々の感情を揺さぶったよ。アンダーテイカーの初期は『暗くて今までと違うキャラ』だったけど、ミニストリー・オブ・ダークネスの頃は『こいつは本当に恐ろしいんだ』って気分を観客にさせたと思う」
さらにアンダーテイカーは、「当時と同じコンテンツを作ることは、今の時代にはできないと思う。今だったら、人々は間違いなく発狂してしまうだろうね」と語り、時代の変化によってエンターテインメントの表現方法も大きく変わったとの考えを示した。
一方で、ミニストリー・オブ・ダークネスが「コーポレート・ミニストリー」へ発展したことについては、不満を隠さなかった。
「しかし、何度も言ってきたように、ミニストリー・オブ・ダークネスがコーポレート・ミニストリーになってから、ダメになった。内容が薄くなった」
さらに、その変化についても厳しく評価した。
「ミニストリー・オブ・ダークネスは本当に斬新で、人々に考えさせ、ある種の感情を抱かせるようなものを持っていた。それがコーポレート・ミニストリーになったとき、それはもう、残念・残念・残念・残念・残念という感じだった。ああ、最悪だったよ。本当に最悪だった。大嫌いだった」
また同番組では、長年ファンの間で実現を望む声が絶えなかった、WCWの象徴的存在スティングとの夢の対戦についても言及した。
スティングは2014年から2015年にかけてWWEへ参戦しており、当時はレッスルマニアでアンダーテイカーとの対戦が実現するのではないかと大きな話題になっていた。しかし、その夢のカードは最後まで組まれることはなかった。
アンダーテイカーは、その理由について率直に語っている。
「みんな私とスティングの試合は見たかっただろう。PPVのメインイベントにふさわしい試合だ。正直に言って、なぜ実現しなかったのか分からない。ビンスとそのことについて議論することもなかったな」
さらに、偶然スティング本人と会った際にも同じ話題になったことを明かした。
「スティングに偶然会った時のことを覚えている。確かレッスルマニアの後だったと思うが、同じ飛行機に乗っていて僕たちの試合がなぜ組まれないのかについて話をしたよ。私は『分からない。』というしかなかった」
そして最後に、実現しなかったことへの悔しさをにじませた。
「あれはレッスルマニア史上最大の失敗だったに違いない。あの対戦が実現していれば、とてつもない人気を博しただろう」
現在のアンダーテイカーは、自身のYouTubeチャンネルを中心に活動を続ける一方で、WWE傘下となったAAAではブッカーも務めている。