【WWE】カート・アングル、自身のラストマッチを振り返る「リングの中で自分が老人のように見えた」

カート・アングルが引退を決意した裏側には、プロレスラーとしての“誇り”と“現実”がせめぎ合っていた!2017年に約11年ぶりにWWE復帰を果たしたカート・アングルだが、復帰直後は念願の殿堂入りとRAWのGM職という現役復帰とは違う役割が続いた。その8か月間で膝の状態は著しく悪化し、「ついにレスラーとしての自分に見切りをつける」と痛感したという。「膝は壊れてボロボロ、関節炎の激痛で身動きできず、客観的に見ても“ただの老人”だった」と自虐的に振り返る本音は実にリアルだ。

迎えた2019年レッスルマニア35での引退試合、相手はGM時代から因縁のバロン・コービン。「ファンに『昔は良かった』なんて言われたくなかった」と胸中を明かし、「あのときはもう“心が死んでいた”」と自らを締めくくった。しかも自身の首は5度の手術で“指先の感覚が消え、小指も動かない”という後遺症も。「これは自分の選んだ道の代償。受け入れて前を向くしかない」と前向きな言葉も忘れない。

それでも苦しみの根底にあるのは「最後の瞬間まで自分の全てをプロレスとファンに捧げた誇り」である。「今振り返っても、成し遂げたことに胸を張れる」と語るカート・アングルは、引退後も若手にその背中と矜持を示し続ける存在だ!

己を極限まで削り炎上し尽くした真のレスリングマシーン。カート・アングルの生き様こそ、「IT’S TRUE, IT’S DAMN TRUE!」プロレス愛と闘志にあふれる姿は、今なお多くのファンの心を熱くし続けている!夢と誇りを拳に込めて、これからも彼の軌跡に最大級の声援を送りたい!

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