シャイナ・ベイズラーは2025年5月にWWEとの契約解除という衝撃の展開を迎えたが、その後もプロレス界で新たなチャレンジを続けている。彼女はNXT時代から圧倒的な実力とMMA仕込みの技巧で女性プロレス界にその名を轟かせ、WWEでNXT女子王座や女子タッグ王座など数々のタイトルを獲得した実力者だった。しかし世代交代の波や団体事情により契約期間を残したままリリースされ、本人も「驚きはしたが、どこかであり得るとも予感していた」と冷静に状況を受け止めている。
ベイズラーは退団後の90日間競業避止期間(ノンコンピート)中もWWEと良好な関係を維持し、7月9日のNXT大会ではプロデューサーとして名を連ね、9月のNXTホームカミング大会でも裏方に登場。現場で後進の指導や演出にも携わり、その度量の広さとキャリアの深みに拍車をかけている。「人にレスリングを教えるのは非常にやりがいがあり、今後はコーチや裏方のキャリアも視野に入れている」と本人もインタビューで語った。しかし「まだリングでやり残したことがある」と現役レスラーへの意欲も失ってはいない。
彼女はMMA選手としての下積みを経て「私にとっての大学は格闘技ジムだった」と振り返る。多くの優れたコーチに恵まれた経験から「いつか自分もバトンを後輩に渡したい」と考えており、解説やコーチングにも強い関心を持っている。WWE退団後はすぐにインディー団体へ復帰。10月のPrestige Wrestling「Roseland XII」でダニ・ルナを破り、11月にはBoca Raton Championship Wrestlingでレイシー・レインを下して同団体女子王座を戴冠。名実ともに“現役トップクラス”の実力を誇示した。
その姿勢は「団体の看板よりも、自分の実力を発揮できる場所が大事」と語るとおり、経験と根性を武器にどこでも輝きを放つ本物のファイターだ。日本のファンにとってもNXT時代のカイリ・セインとの名勝負でおなじみであり、今後は米国・日本・世界で注目の存在だろう。
シャイナ・ベイズラーは依然として新たなキャリアへ挑み続ける。その信念と行動力は、プロレスファンや後進レスラーに“諦めない限り次の道は必ず切り開ける”という希望を与えてくれる!圧倒的な技と“教える力”を持つベイズラーの第二章は、いま始まったばかりだ。今後の活躍と進化から、ますます目が離せない!