TNA世界王者のマイク・サンタナが1000日間のアルコール依存症脱却を突破し、SNSでその歩みを明かした。2025年11月、サンタナは自身のX(旧Twitter)に「1000日間クリーン&ソーバー(無事達成)! ここまで到達できたのは努力の証だ。毎日が楽だったわけじゃないが、助けてくれた全ての人に感謝している」とコメント。心筋梗塞や家族思いのイメージとは裏腹に、彼はかつての自身の“暗黒時代”についてもオープンに語ってきた男である。
マイク・サンタナの人生は決して順風満帆ではなかった。2022年にはプロレス活動を一時休止し、リハビリへ入院。過去にアルコール依存症に苦しみ、自らの弱さと向き合う“暗黒時代”を自ら“DARK TIME”と呼んでいた。しかし、そこからの脱却が、“新たなマイク・サンタナ”としての原点になったことは間違いない。
2024年1月、TNAのPPV『Hard To Kill』でリング復帰したサンタナは、「今までの自分よりも、もっと強い男に生まれ変わった」と宣言。リハビリで培った精神と技術を武器に、TNAのヒール部門を席捲していく。2025年10月12日、TNAのビッグマッチ『Bound For Glory』でニック・ネメスを相手に、自身初のシングル世界王座奪取を果たした。この快挙は、WWE-NXT連盟勢に奪われていたTNAワールド王座を、やっと“リアル・TNAマン”の手に戻した瞬間でもあった。
だが、マイク・サンタナの“リバースストーリー”はこれだけにとどまらない。11月12日、サンタナは自身のSNSで「1000日間の未酒・抗酒」を報告。ファンや家族、仲間への感謝を述べるとともに、「毎日が楽じゃなかったが、今は自分を見失わないための“確かな方法”と“仲間”を手に入れた。これからもこのサイクルを続けたい」と力強いメッセージを残した。
11月15日、TNA最大級PPV『Turning Point』では、スティーブ・マクリンとの異色タッグでネメス&フランキー・カザリアンと激突が決定。現役世界王者としての新たな挑戦が始まるのだ。
マイク・サンタナは、“過去の自分”に縛られることなく、常に前に進み続ける男である。TNAワールド王者という栄光と、依存症克服という“人生の勝者”を両立させた姿は、全ての格闘技ファンにエールを送るにふさわしい。プロレス界だけでなく、社会全体に“セカンドチャンスの重要性”を教えてくれる存在だ。
マイク・サンタナよ、これからもリングで、そして人生で“新たな物語”を描き続けろ。彼の次の“1000日”に、期待し続けたい!