2010年のレッスルマニア26、「マネー・イン・ザ・バンク」戦を制したジェイク・ヘイガー(当時ジャック・スワガー)は、数日後に晴れて世界ヘビー級王座を獲得。しかし実は、その裏で“もう一つのシナリオ”が動いていた。なんと本来はWWE王者ジョン・シナへのキャッシュインが予定されていたが、ヘイガーによればジョン・シナ本人が「絶対に王座を譲らない」と拒否したという。ポッドキャスト「Insight with Chris Van Vliet」でヘイガーは「あれは本当にそうだった。RAWでシナからベルトを獲るはずだったが、若手の自分では逆らえなかった…」と赤裸々に裏話を語った。
実際、キャッシュインの舞台はスマックダウンに変更され、対戦相手もクリス・ジェリコに。ここでもドラマが盛り上がったが、本人には複雑な思いも残ったようだ。さらにヘイガーは「シナがそんなふうにタイトル陥落を拒否したのは俺だけじゃない。彼はキャリアを通じて同じようなことを何度もやっていた」と指摘。だが時がたち、最近ではR-トゥルースを引き立てる姿勢を見せるなど“ベテランの変化”に驚きを覚えたという。「今回はシナ自ら『トゥルースを押してやろう』と提案したらしい。時代も人も動いていく」と感じ入っている様子だ。
ジェイク・ヘイガーは先日プロレスラーを引退し、今はフロリダで運送会社を立ち上げ新たな道を歩み始めた。実力者が新境地に挑む姿は彼らしいチャレンジ精神の表れだ!
レスラーの裏側にはこんな駆け引きや葛藤があり、それも含めて“プロレス人生”。新たなステージで成功をつかむヘイガー、そして世代交代と円熟の中で変わり続けるジョン・シナ――両者の進化から、これからも目が離せない!ファンの夢も現実も全部ぶつけて、まだまだ輝く男たちに期待しよう!