元WWEハードコア王者スティーブ・ブラックマンが、自身のレスラー人生の裏側にあった壮絶な苦悩を明かした。彼は“リーサル・ウェポン”の異名で知られ、WWEで数々の激闘を繰り広げてきたが、その大半の期間を「首の重傷」と「激しい片頭痛」とともに過ごしていたというのだ。
ブラックマンが語るには、首の神経に4つの骨棘(こつきょく)が突き刺さり、キャリアの約80%の期間、ほぼ毎日のように片頭痛に苦しみながらリングに立っていたという。試合の翌日は頭が割れるような痛みで嘔吐と寝込みを繰り返し、またすぐに次の試合へ――。特にハードコアマッチでは、武器やスピードを駆使できる分、首への負担が少なくて済んだことが救いだったと振り返る。
リング上では観客を沸かせる激しいファイトを見せていたが、実際は「片頭痛の中でフォアアームやボディスラムを受けるのは、頭の中で手榴弾が爆発しているようなもの」と、その苦しみは想像を絶するものだった。ケインとのハードコア戦では、開始直後から片頭痛が発症し、15分間“爆発”に耐えながら戦い抜いたというエピソードも披露している。
そんなブラックマンも引退後は2度の首の手術を受け、今では頭痛も大幅に軽減。時には「また試合をしてみようか」と思えるほど体調も回復しているという。あの過酷な日々を乗り越えた男が、今もなおプロレス愛を胸に新たな人生を歩んでいる姿は、まさに“本物のファイター”だ!
スティーブ・ブラックマン、あなたの闘志とプロ魂は永遠に色褪せない!いつか再びリングでその姿を見せてくれる日を、ファンは心から待っているぞ!