トリプルH「アスカだけはメインロスターに昇格させたくなかった」

WWEが昨年の夏、RAWとSmack Downを別々のブランドに分割する準備をしていたとき、トリプルHはWWEのトップであるビンス・マクマホンへ一つリクエストを出しました。

トリプルHは、NXTからメインロスターに女性選手が昇格することを知っていましたが、一人のパフォーマーは彼の目に触れられることはありませんでした。

「私は誰かの成長やチャンスを決して制限したくはないが、ビンスがその話を私に持ち込んだとき、失うことができない人はアスカだと言ったんだ。」とトリプルHは語りました。

「あなたは昇格させたいと思っている全ての選手を連れて行くだろう。でも私は彼女を支えとして必要としている。もし私が彼女とみんなを失ったら、私は消える運命だ」

アスカはWWEの歴史の中で最長のタイトル保持と無敗の連勝記録を持ち、NXT女子チャンピオンとして活躍しています。かつて無敗記録を持っていたビル・ゴールドバーグも彼女のファンの一人です。

また今週にアスカは、1980年代のロッキン・ロビンのWWF女子チャンピオンとしての記録である502日間を抜きました。

彼女はWWEドラフトの1ヶ月前に新キャラクターでデビューしたエンバー・ムーンと、8月19日にNXTテイクオーバー・ブルックリンⅢで防衛戦を行います。

アスカがNXTに加入する前、日本で活躍していた華名は、WWEの世界的な採用活動をする彼らの目に止まりました。

そして2015年のNXTテイクオーバー・ブルックリンで観客席にいたことが明らかとなり、翌月WWEは彼女と契約したことを発表しました。トリプルHは彼女に対して違いを生み出せる選手として見ていました。

「彼女と契約したとき、すでに人々は私たちがもたらすと考えていた部分を見ていて、彼らは私が見ていたところと同じところを見ていた。この女性はゲームを変えるつもりだと」

「だから私は彼女を連れてきたのです。私は彼女が持っていたものを見ることができた。この女性ディビジョンに変更を加えるのに本当に役立った。私は彼女がそれを行ったんだと思っている。彼女は女性の働き方と強さのレベルをメインロスターも含めて変えたんだ」

アスカがやって来た時、すでにそれは彼女の目標の中にありました。

最近のニューズウィークのインタビューでアスカは、「WWEで女性のレスリングを変えたかった」と語っていました。

メインロスターの選手たちは対戦したい相手としてアスカのことを言及しています。ナタリアは最近、「私はアスカと対戦したい」と語り、シャーロットやサーシャ・バンクスも同様に述べています。

アスカの影響について最も印象的なのは、言葉の壁があるにもかかわらず、アメリカの観衆の前で繁栄したことでしょう。

彼女がリングで身につけている衣装、音楽、多彩な髪の色、長いリングローブ、そして芸者のマスクは、独特の雰囲気を醸し出しています。

NXTで今週放送されたアスカとムーンの調印式で考えてみると、両方の女性がリングに上がりました。まずムーンがテイクオーバーの試合についてアスカに対して声明を出した後、アスカはマイクを掴んでムーンに近づき、日本語でまくし立てました。

「いくつかの点で、それが彼女の謎の一部を維持するのに役立った」とトリプルHは語っています。

「何を言ったのかではなく、どのように言ったのかが重要だ。彼女は英語でちょっと話して、その後は日本語で何か言う。私は彼女がそれと強さにより並外れたものであると感じるんだ。私は日本語を話せないため、彼女が何を言ったのか分からないが、彼女が何を意味しているのかはわかるよ。それはパワフルで強く、彼女からオーラが出ているからね」

(USA today)

 

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