WWEを退団したカリオン・クロスとスカーレットが、「Insight with Chris Van Vliet」で明かした赤裸々な舞台裏――その“生々しさ”と“もどかしさ”に共感せずにはいられないインタビューだった。まず衝撃なのは、スカーレットが2025年初頭に理由もなく3カ月テレビから排除されていた事実。ユニット「ファイナル・テスタメント」がロイヤルランブル後に突如解体されて以降、スカーレットは完全に出番ゼロ。カリオン・クロスもセリフなしの脇役として細々としか登場できなくなり、不安と焦燥だけが募っていった流れである。
スカーレット本人は「毎回、クロスがバックステージに出るたび、ファンからも『なぜスカーレットがいないの？』という声が上がっていた」と吐露。クロスも毎週「彼女を出演させてくれ」と直談判したが、会社は「今週は違う」「今週も無理」と返し続けるだけ。出演を認められたのはAJスタイルズの“直訴”でようやく実現した一度きり。しかも、その現場でプロデューサーから「どうやって入り込んだの？」と皮肉られ、自分自身が排除の対象になっていたことに気付かされた――なんとも切ない裏話だ。
カリオン・クロスも「最初は『フォーカスをあなた一人に』と言われて納得したが、それが2週、3週、4週と続くと“これは単なる偶然じゃない”と不信感が膨らんだ」と振り返る。不透明な会社の態度に、2人の間には「今後どうなるのか？」という不安が明確になっていった。
こうした不遇にも負けず、彼らは前を向き続けてきた。ユニット解散、出演拒否、冷遇――プロレスラーのキャリアには壁はいくらでもある。しかし、カリオン・クロスとスカーレットが持つクリエイティブな情熱と根性を思えば、このまま終わるわけがない！今はWWEを離れたが、新天地で2人がどんな本領を発揮してくれるのか、ファンとしては最高の“サプライズ”を期待するしかないだろう。
「受難の3カ月」――それすらも糧に、カリオン・クロス＆スカーレットの新章がまもなく幕を開ける！壁を壊し、先入観を蹴散らし、2人は必ず光り輝く舞台を自分たちの手で作り上げてくれるはずだ。これからの活躍に、無限の可能性とエールを送りたい！